ニニフニ。

寺社を巡ったり描いたり彫ったり。

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五番 語歌堂(ごかどう)

語歌堂


金昌寺から南下してほどなく、田園の広がる中にぽつんと小さな仁王門とお堂を発見。
五番、語歌堂である。

この小さな札所はやはり無住で、納経は近くにある長興寺で行うことになっている。
しかしなんともあっさりとしているなあ。
門はあるものの周囲には塀とか樹木といった境がなく、何というか公園のような感じがしないでもない。

観音堂


ところで「語歌堂」というのはちょっと珍しい寺号である。

語歌堂の建立者はマゴハチさんという長興寺の大旦那で和歌好きの風流人であったそうな。
あるときフラリ現れた旅の僧をお堂に泊めることになるんだけど、
この僧も歌好きだということで二人は意気投合、夜通し歌の奥義を語りあったと。
さて目を覚ますと僧の姿はなく、マゴハチさんは旅僧は観音さまだか聖徳太子だかの化身であろうと解釈し、
以後このお堂を語歌堂と呼ぶことにしたという話。

縁起


姿がなかったのは僧が仏の化身であったわけではなく、
マゴハチさんが単に寝すぎてたのかも知らんけれど、歌を語ったお堂、
これを寺号にするとはかっこいいではないか。さすが風流人。

で、札所の本尊はあまりなじみのない「准胝観音」。
この観音さまを本尊とする札所は秩父でここだけ、
西国、坂東を合わせた百観音から見ても二ヵ所しかないのだ。

仁王門


准胝観音はもともとの名前をチュンディーと言って女性尊である。かわいらしい名前。
インドではいろんな仏を生み出した仏母(ぶつも)といわれ、観音さまとは別の仏とされていたんだけど、
中国、日本へと伝わる過程で変化観音の一種として捉えられるようになったらしい
(観音さまというのはそもそも男とも女ともいえない存在)。

なので、昔から「観音さまだよ」「いやいや観音さまじゃないよ仏母だよ」
「いやいや観音さまだけど仏母だよ」
とかごちゃごちゃがあって、今でも天台宗においては観音とは別の仏として扱われているという、
存在がいまいちハッキリしない仏であるとも言える。

その上、姿については腕が18本もあることから千手観音と間違われることも多く、
とにかく存在をあまり理解されていないお母さん仏なのだ。
お母さんなので、ご利益は子授け、安産ということで。

三番、四番で見かけた人とまた出会う。順番にまわっているとこんな感じになるのね。


ふじ







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