ニニフニ。

寺社を巡ったり描いたり彫ったり。

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東光寺(とうこうじ)

三門

甲斐善光寺のすぐ近くにあるお寺。

寄ってみた理由は、十二神将がいらっしゃると聞いていたからだ。

大善寺の記事でも書いたが、十二神将が好きなのである。
その多彩な表情や衣装、ポージングに心が躍っちゃうのである。

十二神将がいるということは彼らの師匠である薬師如来も当然いるわけだけど、
薬師如来は仏の世界の東方にいて光を放つ如来であるので、寺号はこれにちなむのだと思う。
薬師を祀るのは密教寺院に多いが、この東光寺もやはりかつては真言宗で、後に臨済宗に改めたそうだ。

庭園


住職の奥様らしき人に拝観料を払い案内していただく。
まず通されたのは蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が作ったといわれる庭園。
蘭渓道隆は鎌倉時代に活躍した宋(中国)からの帰化僧で、鎌倉の建長寺を開いたお坊さんだ。
ちなみに今に伝わる道隆の肖像画のうちのどれかは、お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎に似ている。

で、庭だけど、これは「龍門瀑(りゅうもんばく)」と呼ばれるものらしい。
滝を登りきった鯉が龍と化して天に昇るという中国の故事「登竜門」を庭で表現したそうで、
石を鯉に見立てているとのこと。
激流に負けず龍になった鯉のように、よく修行に励んで悟りなさいよってことだろうか。

奥様らしき人の話では、ちょっと前まで東光寺は荒れ果てていて、この庭園もひどい状況だったようだ。
にもかかわらず昔の住職が酒好きでお金を使っちゃってとかなんとかそんな話を聞いた。
それ以前にも東光寺は、恵林寺と同じく織田軍による焼き討ち、廃仏毀釈や太平洋戦争での甲府空襲などなど、歴史の節々で大きなダメージを受けてきているのだ。
いやあよく残っていてくれたなあ。

仏殿


これらの危機を乗り越えて現存する仏殿に、薬師さまと十二神将が安置されている。
奥様らしき人に仏殿の扉を開けていただき堂内へ入ると、小さめの薬師如来の背後に十二神将がズラリ勢ぞろい。
うわー、いいこれ。
薬師さまには悪いけど十二神将に見とれてしまう。

ばさら&めきら


大善寺でも十二神将にお会いしたけど、こちらの方々はより精緻な造形で、甲冑にしろ表情にしろそれぞれの個性が光っていた。
十二神将像では定番の、矢の手入れをする方や遠くを見渡す方もいる。
うわー胸はだけてる方まで。
この変化に富んだ群像の楽しさよ。

くびら


制作年代は像によって若干差異があるようだけど、古い像で1262年までさかのぼるとのこと。
しかし惜しいことにけっこう痛みが激しく、ひび割れが入っていたり光背が割れてしまっている像も多かった。

いんだら


奥様(にしよう)もそのことを嘆いていて、県が修理費用を出してくれないとか、
県が像の調査にやってきたとき写真を撮ったのだが、その際に動かしたことが原因で光背が取れてしまったのでもう写真は撮らせないとか仰っていた。
頼むよ山梨県。
そもそもこれほどの歴史と完成度を持つ像が県指定文化財とは。
しっかり修理すれば国重文になるんじゃなかろうか。
ほんと頼むよ山梨県。

びから


と山梨県に憤りつつ像を眺めていると、奥様が写真を撮ってもいいですよと仰る。
というわけで、畏れながらカメラを向けさせていただいた。

十二体を撮りたかったけど、像によっては立ち位置が暗すぎて手持ちではブレる。
うわー撮れん。

ま、あまり粘るのも悪いので潔く諦めることにした。
ここまで間近で見れるだけでもありがたいことであるし。

しかし思いがけずいい像に出会うことができたなあ。
またいつかお会いしたいものである。

そのときにはみんな光背を背負ってくれているだろうか。

まなざし




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  1. 2008/10/25(土) 16:50:59|
  2. 山梨|
  3. trackback:0|
  4. comment:1
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コメント

わー、この方々はニッヒさんオススメ十二神将だよね!素敵だわ~

GW長野行く予定だから帰りに会いに行こうかなぁ。
  1. 2011/04/19(火) 18:12:13 |
  2. URL |
  3. momococks #-
  4. [ 編集]

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