ニニフニ。

寺社を巡ったり描いたり彫ったり。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

覚園寺(かくおんじ)

門


二階堂の奥まった場所にあって、鎌倉の寺院の中でも一際森厳なたたずまいを見せる覚園寺。
かつては律、真言、浄土、禅の四宗兼学の道場として栄えたらしいが、現在は扇ガ谷の浄光明寺と同じく真言宗泉涌寺派に属している。


愛染堂


山門をくぐってまず目に入る愛染堂は明治初年に廃寺となった大楽寺から移築されたもので、堂内の愛染明王は鎌倉時代の作。
その他鎌倉十三仏の札所本尊である阿しゅく如来や鉄造の不動明王も祀られていて、ここだけでもなかなかの見応え。
ちなみにこちらの鉄不動さんは伊勢原大山寺の鉄造不動明王を試験的に造ってみたものらしく、「試みの不動」と呼ばれている。


愛染堂


と、境内で自由に見て回れる場所はここまで。
この先の本堂などは定められた時間にお寺の人の案内に従って拝観するというのが決まりになっている。
写真撮影も一切禁止。
ということで拝観料を払い先へ進むと、そこは静かすぎるほどに静か。
尾根と尾根の間、ちょうど谷の部分が境内となっている覚園寺は周囲から隔絶されていて、昔の景観がそのまま保たれているような感じ。
他の寺院とは一味違う空気が流れているのだ。

最初に案内される茅葺きの薬師堂は13世紀の建立でかなり古い建築。
堂内には本尊薬師如来及び日光、月光菩薩、十二神将のほか、廃寺となった理智光寺の旧本尊阿弥陀如来や道服を着た伽藍神がいらっしゃる。
薬師三尊は南北朝~室町時代の作でかなりの大きさ。
中尊の堂々たる薬師さまは両手で結んだ定印の上に薬壷を乗せている点が珍しい。
脇侍の両菩薩は非常に女性的な顔立ちで、見とれてしまう人も多くいるようだ。

近年、国の重要文化財の指定を受けた十二神将も三尊同様室町時代の作で、それぞれ表情に違いがあって個性的。
落ち着いた貴人のような方もいれば怒りに満ちた鬼神のような方も。
中でも伐折羅大将はかなり異国的な風貌で天然パーマが決まっていた。
縁起によれば、覚園寺の歴史はこの伐折羅大将が北条義時にお告げを下し、薬師堂を建立させたことに始まるらしい。

続いて薬師堂脇、地蔵堂にいらっしゃる地蔵菩薩は鎌倉時代の作で通称「黒地蔵」と呼ばれる。
なんでもこのお地蔵さまは地獄で業火に焼かれている罪人を憐れみ、獄卒に代わって火炊きを行い火加減を調節するというのだ。
そのために体が黒くすすけてしまうわけなんだけど、何度彩色をしても一夜にしてまた黒くなってしまうそうな。
なんたる慈悲。
毎年8月10日の午前0時から正午までは黒地蔵盆という縁日だそうで、真夜中から多くの人が参拝に訪れる模様。
これはちょっと行ってみたい。

とまあこのように覚園寺は仏像の宝庫ともいえるお寺で、境内の雰囲気も素晴らしいものだから度々行きたくなるのだ。
紅葉の美しさもまた際立っていて、個人的には鎌倉随一なのではないかと思っている。


御朱印






関連記事
  1. 2010/05/01(土) 22:41:19|
  2. 鎌倉|
  3. trackback:0|
  4. comment:0
<<浄妙寺(じょうみょうじ) | ホーム | 杉本寺(すぎもとでら)>>

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://nihhi.blog43.fc2.com/tb.php/111-96cfe0aa
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。